LINEアニメーションスタンプ制作① イラストを用意する
スタンプのイラストを描く
アニメーションスタンプのアイデアが決まったら、スタンプのイラストを用意します。
わたしの場合は、ペンで描いた線だけのイラストをスキャナーを使ってパソコンに取り込み、デジタル化しています。
それをさらにCLIP STUDIO PAINT PRO という画像ソフトに読み込み、アニメーションスタンプの場合は動きをつけやすいように、イラストの線をベクター 化しています。
イラストをアニメーションさせたい場合は、手描きの絵を読み込んだままの「ラスタ形式」よりも「ベクター形式」(画像を数値化して表現した形式)の方が、断然動かしやすくてオススメなためです。
なお、「CLIP STUDIO PAINT PRO」では図形ツールやタブレットなどを使って、「ベクターレイヤー」に直接「ベクター形式」のイラストを描くこともできます。
「ベクターレイヤー」に直接描く方法だと、スキャナでイラストを取り込んだり、後から変換したりする手間がはぶけます。
「CLIP STUDIO PAINT PRO」で、手描きの線をベクター 化する
ここでご紹介するやり方は、わたしがいつもやっているやり方です。
①ファイル→開くで、スキャンしたイラストを「CLIP STUDIO PAINT PRO」に読み込む。
②「編集」→「色調補正」→「明るさコントラスト」で「コントラスト」に30ほどの値を入れ、線画の白と黒をハッキリとさせる。
③「編集」→「輝度を透明度に変換」で、背景の白を透明にし、線だけを取り出す。
こに辺りの手順は静止画のスタンプとおなじです。
LINEスタンプ制作④イラストを描く - CLIP STUDIO PAINT PROでLINEスタンプ
④「レイヤー」→「レイヤーの変換」で「種類」を「ラスターレイヤー」から「ベクターレイヤー」に変える。
「表現色」も「グレー」から「カラー」に変えておいた方が、線にも色がつけられて、着色の自由度が高くなります。
レイヤーの「名前」はわかりやすいものを適当につけます。
⑤取り込んだ線ができるだけきれいに変換されるように「ベクター設定」も調節しておきます。
「ベクター設定」に入力する値は、イラストのタッチによって異なると思いますので、ご自身でちょうど良い加減を見つけてください。
「アンチエイリアス」はかけた方が良いと思います。
⑥すべての設定が終わったら「OK」を押します。
ベクター化した線をなめらかにする
「ベクター設定」で調節したとしても、手描きの線をベクター化した場合、どうしても多少は線がくずれます。
変換前
変換後
いらないポイントを削除したり、ポイントをつかんで動かすなどして、もとの絵に近づくように線をきれいに修正していきます。
「アニメーションスタンプ」のイラストは、後で動かすことなどを考えて、線画と塗りのレイヤーをわけておいた方が良いです。
そして、わけたレイヤーは「ひとつのイラスト」として、フォルダーにまとめておきます。
下のイラストは、修正が終わったものに色をつけたものです。
みたところ一枚の絵ですが、体の各パーツによって、線画と塗りのレイヤーをわけてあります。
そして、「新規レイヤーフォルダー」ボタンをクリックして新たに「小鳥」という名前のフォルダーを作り、すべてのレイヤーを選択して「小鳥」フォルダーにドラッグし、一つにまとめてあります。
線画はベクターなので、立方体のマークがついた「ベクターレイヤー」になっていますね。
このイラストを使って小鳥が歩くスタンプを作っていこうと思います。
LINEアニメーションスタンプ制作② アニメーションスタンプを立ち上げる