LINEスタンプはコミュニケーションツール
LINEスタンプはあくまでコミュニケーションのためのツールです。
そのため、アニメに無限の可能性があるとはいえ、アニメーションになんらかのメッセージをこめる必要があります。
買ってもらうためには、自分の好きなように表現するだけでなく、実用性も考えて、使ってくれる人が使いやすいような作品を作ることが大切です。
LINE CREATORS MAGAZINEに掲載されている「売れるスタンプは何が違う?」には売れるスタンプを創るためのたくさんのヒントが紹介されていて、とても参考になります。
例えばわたしの場合は、日常でよく使われるあいさつや季節感などを意識して取り入れ、「おはよう」「おやすみ」「いってらっしゃい」「おつかれさま」などの言葉を、わかりやすいように文字としてハッキリと入れておくようにしています。
スタンプが売れて使ってもらえると、「LINE Creators Market」の「マイページ」→「統計情報」→「アイテム」より、アイテムごとに、どのスタンプが使われたのかが数字でわかるようになっているのですが、やはり「おはよう」「おやすみ」「よろしくお願いします」などのあいさつ言葉や「おつかれさま」「ありがとう」「おめでとう」など、ポジティブなお礼やお祝いの言葉が多く使われています。
「×」よりも「〇」の方が、送受信とも倍以上も多いです。
わたしはどちらかというと、自分が本当に創りたいものに凝る方なのですが、心地よいコミュニケーションができるように、受け取った人が嬉しくなるようなスタンプを創れたらいいなあと思っています。
4秒間の魔法
LINEのアニメーションスタンプには4秒間の縛りがあります。
この縛りの中で、自分のイメージをどれだけ表現できるか……ここがアニメーションスタンプ制作の面白いところだと思っています。
俳句に十七音の縛りがあるように、表現したいものを4秒間という時間の枠の中にきれいにまとめること。
うまく収まった時には「やった!」という喜びと達成感があり、この瞬間のためにわたしはアニメーションスタンプを創り続けるのかもしれません。
アニメの世界ではどんなことでもできます。
どんなものを登場させてもいいし、登場させたものになにをやらせてもいい。
場所、時間、色も形も無限の可能性の中で、無限の表現ができるのです。
まさに「4秒間の魔法」です。
現実の窮屈さから逃れて、スタンプの世界の中で、わたしの心はのびのびと広がっていきます。
幼い頃から空想が好きだったわたしにとって、自分の創った夢の世界にひたれることは、生きていくためにとても大切なこと。
そのためのツールの一つを与えてくれたLINEスタンプに、わたしはとても感謝しています。